キプレス。 モンテルカスト

モンテルカスト

キプレス

はじめに キプレスはモンテルカストを有効成分とする、抗アレルギー作用を有する薬です。 ロイコトリエンの作用を抑えることで、抗アレルギー作用を発揮します。 現在日本では、錠・OD錠・チュアブル錠・細粒の製剤が販売されています。 今回は、キプレスについて、効果効能や副作用・注意点について紹介します。 目次 キプレスってどんな薬? キプレスは、モンテルカストを有効成分とする、抗ロイコトリエン薬です。 気管支喘息やアレルギー性鼻炎に用いられます。 日本では、キプレスチュアブル錠・錠10mgが2001年8月に、細粒が2007年10月に、錠5mgが2008年4月に、OD錠10mgが2015年12月に販売開始されました。 効能又は効果 【成人】 キプレス錠5mg、キプレス錠10mg、キプレスOD錠10mg:気管支喘息、アレルギー性鼻炎 【6 歳以上小児】 キプレスチュアブル錠5mg:気管支喘息 【1 歳以上 6 歳未満小児】 キプレス細粒4mg:気管支喘息 引用:キプレス インタビューフォーム キプレスは、その製剤ごとに効果効能が異なります。 同じ成分を含んでいますが、法律・制度上、効果効能が異なることがあります。 なので、キプレスチュアブル錠・キプレス細粒をアレルギー性鼻炎には原則として用いられません。 キプレスってどうやって効くの? キプレスの有効成分は、モンテルカストです。 モンテルカストは、抗ロイコトリエン作用を有します。 ロイコトリエンとは、炎症惹起メディエーターであり、生体内で分泌されると炎症を悪化・加速させる効果があります。 その結果、気管支において、気管支収縮・血管透過性の亢進・粘液分泌促進を経て、気管支喘息を引き起こします。 また、鼻においても、鼻閉症状の悪化を引き起こし、鼻詰まりが生じさせるとされています。 モンテルカストは、システイニルロイコトリエンタイプ1受容体(Cys LT 1 受容体)と結合することで、ロイコトリエンとこの受容体(スイッチのこと)の結合を防ぎ、ロイコトリエンが悪化させる気管支喘息やアレルギー性鼻炎の症状を緩和することができます。 キプレスの用法・用量 【成人】 キプレス錠5mg、キプレス錠10mg、キプレスOD錠10mg <気管支喘息> 通常、成人にはモンテルカストとして10mgを 1日1回就寝前に経口投与する。 <アレルギー性鼻炎> 通常、成人にはモンテルカストとして5~10mgを 1日1回就寝前に経口投与する。 <用法・用量に関連する使用上の注意> キプレス錠 5mg・10mg モンテルカストフィルムコーティング錠はモンテルカストチュアブル錠と生物学的に同等でなく、モンテルカストチュアブル錠はモンテルカストフィルムコーティング錠と比較してバイオアベイラビリティが高いため、モンテルカストフィルムコーティング錠5mgとモンテルカストチュアブル錠5mgをそれぞれ 相互に代用しないこと。 キプレス錠 5mg・10mg、キプレスOD錠10mg 気管支喘息及びアレルギー性鼻炎を合併し本剤を気管支喘息の治療のために用いる成人患者には、モンテルカストとして10mgを 1日1回就寝前に経口投与すること。 【6 歳以上小児】 キプレスチュアブル錠5mg <気管支喘息> 通常、6 歳以上の小児にはモンテルカストとして5mgを1日1回就寝前に経口投与する。 <用法・用量に関連する使用上の注意> 1. 本剤は、 口中で溶かすか、 噛み砕いて服用すること。 モンテルカストフィルムコーティング錠はモンテルカストチュアブル錠と生物学的に同等で なく、モンテルカストチュアブル錠はモンテルカストフィルムコーティング錠と比較してバイオアベイラビリティが高いため、モンテルカストフィルムコーティング錠 5mg とモンテルカストチュアブル錠 5mg をそれぞれ 相互に代用しないこと。 【1 歳以上 6 歳未満小児】 <気管支喘息> キプレス細粒4mg:通常、1歳以上6歳未満の小児にはモンテルカストとして4mg(本剤1包)を 1日1回就寝前に経口投与する。 <用法・用量に関連する使用上の注意> 1. 体重、年齢、症状等による用量調節をせず、 全量を服用すること。 光に不安定であるため、 開封後直ちに(15 分以内に)服用すること。 引用:キプレス インタビューフォーム キプレスは、成人に用いられる場合は、5mgか10mg、OD錠10mgが用いられます。 気管支喘息には10mgを1日1回就寝前に、アレルギー性鼻炎の場合は5~10mgを1日1回就寝前に服用します。 気管支喘息でアレルギー性鼻炎の方には、10mg分を1日1回就寝前に服用します。 6歳以上の小児の気管支喘息には、キプレスチュアブルを用います。 5mgを1日1回就寝前に服用します。 チュアブル錠は、口のなかで溶かすか、噛み砕いて唾液で飲み込むようにしてください。 水を飲んでも大丈夫です。 キプレス細粒は、1歳以上6歳未満の小児に用いられます。 4mg(1包分)を1日1回就寝前に服用します。 年齢や症状などによる量の調節は行わず、4mg全量を服用することとされています。 キプレス細粒は光に弱いため、開封後は放置せず15分以内に服用させるようにしてください。 キプレスの色々な剤形を通して、就寝前の服用となっているのは、気管支喘息の発症確率が高い早朝時に最も効果を得られるようにするためです。 アレルギー性鼻炎の場合も、気管支喘息と併発している患者さんも多いので、おなじく就寝前の服用となっています。 医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。 キプレスの副作用 主な副作用は下痢・腹痛・嘔気・胸やけ・頭痛・口渇・傾眠・胃不快感・けん怠感などが報告されています。 その他、体調悪化や違和感を感じたら、医師に相談するようにしましょう。 キプレスの注意点 キプレスを気管支喘息に用いる場合、すでに起こっている発作を鎮める薬ではないことに注意が必要です。 この薬は、毎日服用することで、発作を生じにくくする薬なので、調子がよいからといって自己判断で服用しないとかはやめるようにしてください。 まとめ キプレスは、気管支喘息やアレルギー性鼻炎に用いられる、抗アレルギー薬です。 システイニルロイコトリエンタイプ1受容体を遮断することで、アレルギーを誘発するロイコトリエンの効力を無効化することで、アレルギー症状を抑えることができます。 服用に際しては、医師の指示通りに服用するようにしましょう。

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【知っておこう】シングレア、キプレス、モンテルカストの使い分け【錠、OD錠、チュアブル、細粒】

キプレス

今回は モンテルカスト(商:キプレス、シングレア)や レボセチリジン(商:ザイザル)がよく処方されており、 どうして就寝前なのだろうか疑問に思ったので、それらの就寝前服用の理由を調査したいと思います。 【モンテルカストが就寝前服用の理由】 キプレスやシングレアのインタビューフォーム(以下:IF)には以下のような記載があります。 <IF記載内容抜粋> ・ 喘息の症状は早朝に最も悪化することから、 早朝の血漿中薬物濃度を高く維持するために就寝前投与とした。 ・ アレルギー性鼻炎患者は喘息を合併する率が非アレルギー性鼻炎患者より 高いため。 【レボセチリジンが就寝前服用の理由】 ザイザルのIFには、特に理由は記載されていませんでした。 そこで、ザイザル錠5mgの審査報告書を確認しました。 申請段階では、製薬メーカーであるグラクソ・スミスクラインさんは、服用タイミングを就寝前に設定していませんでした。 しかし、 PMDAとしては、レボセチリジンとセチリジン(商:ジルテック)ともに、有効性及び安全性のエビデンスはほとんどが夜投与により実施された臨床試験成績に基づき裏付けられていることを踏まえると、 上記のデータのみで、レボセチリジン(商:ザイザル)の有効性および安全性が投与時間による影響を受けないとする十分なエビデンスが示されたとまでは言えないため、成人は就寝前とすることが適切と判断しているようです。 ちなみに、セチリジン(商:ジルテック)のIFにも特に理由は記載されておりませんでした。 なお、 ジルテックは申請段階ですでに就寝前の制限をつけていたようです。 以上より ザイザルが就寝前服用の理由は、「臨床試験は夜服用で実施されているものが多く、現状のデータでは有効性および安全性が投与時間による影響を受けないとは言えないため」とまとめられるかと思います。 参考: キプレスIF ザイザル錠5mg 審査報告書(2010年10月27日).

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【知っておこう】シングレア、キプレス、モンテルカストの使い分け【錠、OD錠、チュアブル、細粒】

キプレス

はじめに キプレスはモンテルカストを有効成分とする、抗アレルギー作用を有する薬です。 ロイコトリエンの作用を抑えることで、抗アレルギー作用を発揮します。 現在日本では、錠・OD錠・チュアブル錠・細粒の製剤が販売されています。 今回は、キプレスについて、効果効能や副作用・注意点について紹介します。 目次 キプレスってどんな薬? キプレスは、モンテルカストを有効成分とする、抗ロイコトリエン薬です。 気管支喘息やアレルギー性鼻炎に用いられます。 日本では、キプレスチュアブル錠・錠10mgが2001年8月に、細粒が2007年10月に、錠5mgが2008年4月に、OD錠10mgが2015年12月に販売開始されました。 効能又は効果 【成人】 キプレス錠5mg、キプレス錠10mg、キプレスOD錠10mg:気管支喘息、アレルギー性鼻炎 【6 歳以上小児】 キプレスチュアブル錠5mg:気管支喘息 【1 歳以上 6 歳未満小児】 キプレス細粒4mg:気管支喘息 引用:キプレス インタビューフォーム キプレスは、その製剤ごとに効果効能が異なります。 同じ成分を含んでいますが、法律・制度上、効果効能が異なることがあります。 なので、キプレスチュアブル錠・キプレス細粒をアレルギー性鼻炎には原則として用いられません。 キプレスってどうやって効くの? キプレスの有効成分は、モンテルカストです。 モンテルカストは、抗ロイコトリエン作用を有します。 ロイコトリエンとは、炎症惹起メディエーターであり、生体内で分泌されると炎症を悪化・加速させる効果があります。 その結果、気管支において、気管支収縮・血管透過性の亢進・粘液分泌促進を経て、気管支喘息を引き起こします。 また、鼻においても、鼻閉症状の悪化を引き起こし、鼻詰まりが生じさせるとされています。 モンテルカストは、システイニルロイコトリエンタイプ1受容体(Cys LT 1 受容体)と結合することで、ロイコトリエンとこの受容体(スイッチのこと)の結合を防ぎ、ロイコトリエンが悪化させる気管支喘息やアレルギー性鼻炎の症状を緩和することができます。 キプレスの用法・用量 【成人】 キプレス錠5mg、キプレス錠10mg、キプレスOD錠10mg <気管支喘息> 通常、成人にはモンテルカストとして10mgを 1日1回就寝前に経口投与する。 <アレルギー性鼻炎> 通常、成人にはモンテルカストとして5~10mgを 1日1回就寝前に経口投与する。 <用法・用量に関連する使用上の注意> キプレス錠 5mg・10mg モンテルカストフィルムコーティング錠はモンテルカストチュアブル錠と生物学的に同等でなく、モンテルカストチュアブル錠はモンテルカストフィルムコーティング錠と比較してバイオアベイラビリティが高いため、モンテルカストフィルムコーティング錠5mgとモンテルカストチュアブル錠5mgをそれぞれ 相互に代用しないこと。 キプレス錠 5mg・10mg、キプレスOD錠10mg 気管支喘息及びアレルギー性鼻炎を合併し本剤を気管支喘息の治療のために用いる成人患者には、モンテルカストとして10mgを 1日1回就寝前に経口投与すること。 【6 歳以上小児】 キプレスチュアブル錠5mg <気管支喘息> 通常、6 歳以上の小児にはモンテルカストとして5mgを1日1回就寝前に経口投与する。 <用法・用量に関連する使用上の注意> 1. 本剤は、 口中で溶かすか、 噛み砕いて服用すること。 モンテルカストフィルムコーティング錠はモンテルカストチュアブル錠と生物学的に同等で なく、モンテルカストチュアブル錠はモンテルカストフィルムコーティング錠と比較してバイオアベイラビリティが高いため、モンテルカストフィルムコーティング錠 5mg とモンテルカストチュアブル錠 5mg をそれぞれ 相互に代用しないこと。 【1 歳以上 6 歳未満小児】 <気管支喘息> キプレス細粒4mg:通常、1歳以上6歳未満の小児にはモンテルカストとして4mg(本剤1包)を 1日1回就寝前に経口投与する。 <用法・用量に関連する使用上の注意> 1. 体重、年齢、症状等による用量調節をせず、 全量を服用すること。 光に不安定であるため、 開封後直ちに(15 分以内に)服用すること。 引用:キプレス インタビューフォーム キプレスは、成人に用いられる場合は、5mgか10mg、OD錠10mgが用いられます。 気管支喘息には10mgを1日1回就寝前に、アレルギー性鼻炎の場合は5~10mgを1日1回就寝前に服用します。 気管支喘息でアレルギー性鼻炎の方には、10mg分を1日1回就寝前に服用します。 6歳以上の小児の気管支喘息には、キプレスチュアブルを用います。 5mgを1日1回就寝前に服用します。 チュアブル錠は、口のなかで溶かすか、噛み砕いて唾液で飲み込むようにしてください。 水を飲んでも大丈夫です。 キプレス細粒は、1歳以上6歳未満の小児に用いられます。 4mg(1包分)を1日1回就寝前に服用します。 年齢や症状などによる量の調節は行わず、4mg全量を服用することとされています。 キプレス細粒は光に弱いため、開封後は放置せず15分以内に服用させるようにしてください。 キプレスの色々な剤形を通して、就寝前の服用となっているのは、気管支喘息の発症確率が高い早朝時に最も効果を得られるようにするためです。 アレルギー性鼻炎の場合も、気管支喘息と併発している患者さんも多いので、おなじく就寝前の服用となっています。 医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。 キプレスの副作用 主な副作用は下痢・腹痛・嘔気・胸やけ・頭痛・口渇・傾眠・胃不快感・けん怠感などが報告されています。 その他、体調悪化や違和感を感じたら、医師に相談するようにしましょう。 キプレスの注意点 キプレスを気管支喘息に用いる場合、すでに起こっている発作を鎮める薬ではないことに注意が必要です。 この薬は、毎日服用することで、発作を生じにくくする薬なので、調子がよいからといって自己判断で服用しないとかはやめるようにしてください。 まとめ キプレスは、気管支喘息やアレルギー性鼻炎に用いられる、抗アレルギー薬です。 システイニルロイコトリエンタイプ1受容体を遮断することで、アレルギーを誘発するロイコトリエンの効力を無効化することで、アレルギー症状を抑えることができます。 服用に際しては、医師の指示通りに服用するようにしましょう。

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