今治 東 高校。 今治東サッカー部のメンバー2019

今治東、8強の夢散る 静岡学園に0―2 個人技の壁高く||愛媛新聞ONLINE

今治 東 高校

1月3日は駒澤オリンピック公園陸上競技場へ。 全国高校サッカー選手権は3回戦。 2回戦で丸岡に3-0で勝利した静岡学園と、初出場の今治東中等教育学校が対戦。 川崎フロンターレU-15出身、静岡学園の3年生、浅倉廉も試合に臨みました。 【全国高校サッカー選手権3回戦 静岡学園 vs 今治東中等教育学校】 1月3日 金 午後0時5分キックオフ 駒澤オリンピック公園陸上競技場 晴れ 40分ハーフ 静岡学園の先発は、GK17野知滉平、最終ラインは右から4田邉秀斗、キャプテンの3阿部健人、5中谷颯辰、15西谷大世、中盤の底に18藤田悠介、その前に8浅倉廉、16井堀二昭、右に10松村優太、左に14小山尚紀、前線には12岩本悠輝。 今治東の先発は、GK12栁原光汰、最終ラインは右から5川口留加、キャプテンの4大谷一真、18毛利龍心、2長井季也、中盤の底に14馬場優汰、右に3本那脩、左に6尾上哲史、トップ下に7岡本航汰、前線には10山中建斗、9髙瀨太聖。 青空が広がった駒澤オリンピック公園陸上競技場。 バックスタンドでは静岡学園がにぎやかに声援を送れば、今治東もライオンが描かれたビッグフラッグを広げ、それぞれ選手たちを後押しし、メインスタンドでは選手の家族らや多くのサッカーファンが、キックオフを告げる主審の笛が鳴るとともに拍手を送る。 非常にいい雰囲気のなか、試合は始まりました。 立ち上がり、後ろからボールを回し、奪われても中央で囲い込むようにしてボールを取り返していく静岡学園。 すぐさま前に動き出す岩本に縦パスを入れ、迫っていくと、3分には阿部のフィードに、エリア正面へ向かっていった岩本がファールを受け、フリーキックに。 キッカーは井堀。 直接右足で狙ったシュートは、ゴール右をとらえますが、栁原かセーブ。 しかし、こぼれ球を拾ってさらに攻めていく静岡学園。 右から井堀がクロスを入れると、エリア正面、セカンドボールを拾った浅倉がシュート。 これがゴールネットを揺らして、1-0。 休む間も与えないような連続攻撃が、集中した対応を続けていた今治東の守備を破っていきます。 今治東も、山中が下がり目で受け、髙瀨を狙い縦パスを入れていきますが、静岡学園は中谷がカット、そのまま阿部に預け、阿部から右の田邉に展開。 田邉のフィードを岩本が粘り強くキープ。 左サイドの高い位置で西谷がマイボールにしていくなど、今治東陣内で時間をつくっていきます。 7分には今治東、右サイドを髙瀨が仕掛けてクロスを入れると、静岡学園が処理しきれないところを突いて、山中がエリア内へ。 しかし、ボールを収めきれず。 静岡学園としてはヒヤリ、今治東としてはもったいない場面に。 これで左コーナーキックを得た今治東は、ショートコーナーからエリア左へ進入した長井が折り返しますが、クリアしていきます。 今治東はさらに右に髙瀨が開く一方で、岡本が縦に持ち出し、静岡学園の陣内へ。 中央へ切れ込んだ髙瀨が、左の長井へ展開していきますが、静岡学園は田邉がカバー。 そこから松村が右サイドでボールをキープし、小山を経由して、西谷が左サイドの高い位置へ。 再び流れを引き寄せていきます。 11分には、静岡学園、松村の右クロスのこぼれ球を拾った小山がエリア左へ。 シュートを打つもバーを叩き、惜しくも決まらず。 さらにエリア外右で田邉がファールを受け、フリーキックに。 井堀が入れたボール、遠いサイドで小山が合わせますが左へ。 一方の今治東も、静岡学園の後ろでの組み立てを狙い、ボールを奪う場面をつくり、14分には、エリア外左で尾上がボールをカット、正面で山中がシュートを打ちますが、静岡学園は体を張り、ブロック。 最後は野知がセーブしていきます。 間で受けた浅倉から左の小山へ展開。 今治東がカットしても西谷がすばやく寄せにいき、自分たちのスローインにするなど、高い位置でプレーを重ねていく静岡学園。 浅倉の右サイドを突くパスに、松村が抜け出し、折り返すなど、今治東のゴールをおびやかしていきます。 今治東も、20分には、間で受けた岡本から左へ展開。 長井の左クロスに、髙瀨が飛び込みますが、野知と接触しファールに。 ここぞというところで精度の良さを見せていくものの、決定機とはならず。 静岡学園は松村が3人に寄せられながらもボールをキープ。 浅倉がエリア内へ動き出す岩本へスルーパスを出したり、粘り強くスライディングでボールをものにした藤田から受けた浅倉が縦に仕掛けていったりするなど、ゴールへ向かうプレーを重ねていきます。 22分には、井堀のパスを受けた浅倉のスルーパスに、正面へ岩本が抜け出しますが、栁原が前に出てセーブ。 さらにうまく間でボールを受けた井堀のパスに、エリア外正面、浅倉がミドルシュートを打ちますが枠はとらえられず。 今治東も24分には、エリア外右でフリーキックを得ると、長井が入れたボール、ニアで川口が合わせますが右へ。 さらにスローインの流れから山中がエリア内へ仕掛けていきますが、中谷がこれを阻む好守。 27 分には静岡学園、浅倉から右へ展開。 松村がクロスを入れると、遠いサイドで小山が頭で合わせますが、上に。 今治東も28分には、尾上のパスに、山中がエリア内へ抜け出しますがオフサイド。 さらに30分には、またも尾上のパスに今度は髙瀨が正面へ抜け出しそうになりますが、野知が阻んでいきます。 さらに34分には、今治東、左サイドで縦に仕掛けた尾上がファールを受け、フリーキックに。 長井がボールを入れると、こぼれ球に正面へ走り込んだ岡本がミドルシュートを打ちますが右へ。 35分には、中央で前を向いた岡本がうまく前に持ち上がり、エリア右へスルーパス。 髙瀨が抜け出し、ゴール前にボールを送ると、正面へ山中、ゴール左に尾上が飛び出しますが、触ることはできず。 今治東としては、あとは押し込むだけ、という決定的な場面。 しかし、生かすことはできず。 37分には、長井がやや中央を縦に仕掛けてスルーパス。 髙瀨が正面へ抜け出しますが、中谷がブロックする好守。 さらに馬場のサイドチェンジから右へ髙瀨が流れ、間で川口が受けてゴールをうかがっていく今治東でしたが、静岡学園もコンパクトに対応していき、前半は、タイムアップ。 1-0でハーフタイムへ。 後半今治東に対してボールを囲い込んで奪い、井堀や小山が縦に仕掛けて攻めにつなげていく静岡学園。 浅倉がやや下がり目でボールを受け、中谷が左サイドを突くパスを出し、小山が高い位置へ抜け出そうとしていき、本那にボールをカットされても小山が奪い返し、さらに左サイドでマイボールにした井堀のパスに、エリア左へ岩本が迫るなど、エリア近くでプレーを続けていきます。 7分には阿部から右サイド、松村へ。 松村がエリア前に向きを変え、そのまま一気にエリア左へ持ち込むと、こぼれ球を拾った小山がドリブルで仕掛けてエリア内左へ。 左足でシュートを打つとボールはゴール右へ。 2-0。 技術の高さと思い切りの良さが光る見事なゴールが決まり、静岡学園は突き放します。 さらに9分にはまたも松村が、右サイドから中央へ切れ込み、正面へ。 シュートを打ちますが、栁原がセーブしていきます。 10分には、今治東は毛利に代わり15工藤玲央が入り右SB、川口がCB。 馬場に代わり11伊藤吏輝。 中盤の底に本那、その前に岡本、尾上、右に髙瀨、左に伊藤、山中が前に。 工藤のロングスローから高い位置で時間をつくろうとする今治東。 11分にはスローインから髙瀨がエリア右へ。 切り返しから折り返しますが、静岡学園はクリアしていきます。 さらに12分には、エリア外正面やや右、抜け出した髙瀨がシュート。 枠左をとらえますが、野知が好セーブ。 さらに迫る今治東の攻めをしのいだ静岡学園は、15分には浅倉が間で受け、その縦パスに、小山がエリア外左へ。 ここで今治東にファールがあり、フリーキックに。 井堀が直接放ったシュートはゴール左をとらえますが、栁原が好セーブ。 左コーナーキックとなり、井堀が入れたボール、中谷と田邉が飛び込みますが、触ることはできず。 前の髙瀨、山中、伊藤が位置を入れ替えながら攻めの糸口をつかもうとする今治東。 しかし、静岡学園は縦に持ち上がった長井に対して、松村が戻りマイボールにしていくなど、守備でも好対応を続けていきます。 20分には、静岡学園は岩本に代わり9加納大。 静岡学園は阿部や中谷、藤田が後ろでボールを回しながら、右サイドで受けた松村が中央へ向き、右へ流れた加納へつなげ、さらにカバーリングからマイボールにした西谷から浅倉へつなげ、井堀とのパス交換から高い位置へ顔を出しに。 西谷のエリア左を突くパスに、小山が折り返すなどしていきます。 今治東のフリーキックの場面でも、野知がキャッチしたところからすぐさま阿部に預け、藤田が最終ラインの間に下り、受けた浅倉がそのまま縦に持ち上がり、切り替えの良さを出していく静岡学園。 27分には、浅倉がボールをカット、エリア左へ。 正面で受けた加納のリターンに、正面で小山がミドルシュートを打ちますが、ワンタッチあり、惜しくも得点とはならず。 30分には、田邉、浅倉と縦につけ、浅倉から正面で受けた松村がエリア右を突くパス。 加納が抜け出しますが、オフサイド。 今治東はここで髙瀨に代わり22十亀良幸。 直後には、尾上のスルーパスに、十亀が抜け出しそうになりますが静岡学園は阻んでいきます。 再び攻めに転じた静岡学園。 加納がボールを前でおさめ、セカンドボールを拾った藤田のパスに、松村がエリア右へ。 折り返しに、ニアに浅倉が迫りますが、今治東はブロック。 さらに加納がうまくスローインから仕掛け、エリア左へ小山が抜け出したり、ときには阿部が右サイドの高い位置でボールをものにし、藤田を経由して左の西谷へつなげるなど、静岡学園はピッチを広く使いながら、前に出ていきます。 33分には浅倉がマイボールに。 うまく前に運び、井堀のパスにエリア外正面へ走り込んだ小山がゴール右をとらえたシュートを打ちますが、栁原がセーブ。 さらに田邉や西谷が高い位置へ。 ボールを失っても藤田が後ろでカバーし、今治東の攻めを阻んでいく静岡学園。 36分には、井堀がマイボールにし、浅倉がエリア外右、ループシュートを打ちますが枠はとらえられず。 今治東は尾上に代わり16菅太誠。 本那が最終ライン、菅が中盤の底、大谷が前線へ。 流れを変えにいこうとしますが、静岡学園は浅倉が前にうまく仕掛け、西谷との連係から小山がクロスを上げていくなど、ゴールへ向かう姿勢を続けていきます。 ロスタイムは4分。 41分には浅倉から左へ。 西谷のパスに小山がエリア左へ。 ブロックされ、左コーナーキックに。 ここで静岡学園は井堀に代わり11渡辺怜歩。 コーナーキック、渡辺が左足で入れたボール、ニアで阿部が合わせますが左へ。 さらにパス交換から正面へ加納が迫り、後ろでボールを回していこうとした今治東に対して、粘り強く追っていった渡辺がゴールネットを揺らしますが、反則があったとして、ノーゴールに。 それでも今治東のセットプレーをしのいだ静岡学園。 試合はタイムアップとなり、2-0。 静岡学園が準々決勝進出を決めました。 見事なボール扱いや好連係を随所に見せ、観客を沸かせていった静岡学園。 そんななかで守備でも、何度も厳しいコンタクトからボールをものにするなど、好プレーを重ねていったことが印象に残るものがありました。 そして、先制点を決め、何度も好パスを出し、決定的な場面も演出した浅倉の活躍を見られたことも、とてもうれしいものがありました。 準々決勝は1月5日、午後2時10分、駒澤オリンピック公園陸上競技場にて。 静岡学園は徳島市立との試合に臨みます。 厳しい日程のなか、少しでも体を休め、いいコンディションでサッカーファンを驚かせるようなプレーを重ねていきますように。 そして、この日同様に、浅倉が勝利に導くようなプレーを見せていきますように。 とても楽しみにしています。 静岡学園が先制 ベンチへかけていく選手たち ゆりかごパフォーマンスも披露した さまざまな場面をカバーした静岡学園の藤田悠介選手 今治東もゴールへ迫った 浅倉廉選手 今治東、髙瀨太聖選手が迫るが野知滉平選手が体を張って阻む 静岡学園、井堀二昭選手 今治東は決定的な場面をつくるが生かすことはできなかった 浅倉廉選手 田邉秀斗選手 前半は1-0 後半へ 小山尚紀選手が仕掛けていく 左足でシュート 2-0に 松村優太選手がシュートを打つ 髙瀨太聖選手がシュート 野知滉平選手がセーブ フリーキック、井堀二昭選手が狙う 栁原光汰選手がセーブ 仕掛ていく浅倉廉選手 渡辺怜歩選手がゴールネットを揺らすがノーゴールに 2-0でタイムアップ 試合を見守った家族やファンらのもとへ This work is licensed under a.

次の

今治東、悲願の頂点 FKから決勝点 新田振り切る||愛媛新聞ONLINE

今治 東 高校

サッカーの第98回全国高校選手権県大会最終日は2日、県総合運動公園ニンジニアスタジアムで決勝を行い、今治東が新田を1-0で下し、初の全国大会出場を決めた。 大会最優秀選手には、今治東で4得点を挙げるなどして攻撃の中心となった山中建斗を選出。 5得点をマークした今治東の高瀬太聖が得点王になった。 優秀選手には今治東と準優勝の新田から最多の各4人が選ばれた。 全国大会は組み合わせ抽選会が18日に東京で行われ、12月30日に開幕する。 【評】今治東がセットプレーで決勝点を挙げて競り勝った。 前半はボールを持つ今治東と、ゴール前への侵入を防ぐ新田のせめぎ合いとなり、展開は膠着(こうちゃく)。 両チーム合わせてシュートは計3本にとどまった。 後半開始から今治東が連続でチャンスをつくり、28分に長井のFKに山中が頭で合わせて先制した。 新田は前線の福井をターゲットにロングパスを送って反撃を狙ったが、抑え込まれた。 選手がよく我慢して、最後までやり抜いてくれた。 お互いが硬い状況で始まったが、出し惜しみしないことをテーマに後半は戦った。 一瞬のチャンスを逃さずに決めてくれた。 自分の力というより、チームが取らせてくれたゴールばかり。 少ないチャンスをものにする狙いだった。 今治東にスペースを与えず、精いっぱい走って頑張った。 ベストを尽くしても結果が付いてこないのがスポーツの厳しさ。 1年間ついてきてくれた仲間に感謝の気持ちしかない。 今治東とは何度も戦っており、FWの速さとシュート力を警戒していた」 【際立つ集中力 最後まで 初優勝の今治東】 「ずっと『永遠の優勝候補』と言われて。 先輩が流した涙に、やっと恩返しができた」(大谷主将)。 2013年から通算3度目の決勝。 激闘を終え、選手たちの目からこぼれたのは、初めてのうれし涙だった。 あと一歩で逃し続けてきたタイトルを、今治東がついに手にした。 大会を通じて際立ったのは、眼前の試合に懸ける集中力だった。 立ち上がりから緊迫した大一番でも、勝負を分けた後半28分にそれが凝縮されていた。 左サイドで山中がボールを持つ。 1対1の場面で仕掛けたドリブルは新田の主将・三好に阻まれた。 いったんボールを奪われたが、10番を背負う男はそこでプレーを途切れさせなかった。 「相手は奪ったボールをすぐに前線へ当ててくる。 自分のミスからピンチにはしたくなかった」と山中。 直後にプレスを開始し、パスを体に引っかけた。 そのまま三好ともつれ込み、絶好の位置でFKを勝ち取った。 キッカー長井も嗅覚を研ぎ澄ませていた。 「いつもならファーサイドだが、今日は相手がそこに固まっていた。 なら逆を突こうと思った」。 とっさの判断でニアへ放ったクロスに、あうんの呼吸で山中が反応。 フリーで頭を合わせ、値千金の1点を勝ち取った。 同じ顔合わせになった6月の県総体決勝で敗退。 失意の中、夏は地味な走り込みに「死に物狂い」(大谷)で打ち込んだ。 この大会は近場でも試合前日に宿泊。 準備に一日の全てをささげることで、あらゆる不安要素を振り払おうとした。 その積み重ねが、途切れることのない集中力に結実した。 「自分たちのプレーができれば勝てると信じていた。 互いが信頼し合ったから最後に勝てた」と岡本。 泣いて、悩んで、それでも一歩ずつ進んだ。 やっと「最強」にたどり着いた。 【耐えて粘ってベストゲーム 新田】 「個々の能力では上回られている」と認める今治東を相手に、成長した姿を示した新田イレブン。 「自分たちの良さの粘り強さを見せた。 負けた悔しさはあるが、今年のベストゲームだった」。 試合後、小野監督はうっすらと涙を浮かべ、ねぎらいの言葉をかけた。 同じカードだった県総体決勝。 一方的に押し込まれながらCKからの1点を守りきって勝利した新田は今回、長短のパスを使い分け、サイドを起点に試合を組み立てた。 中盤と最終ラインで網を張り、狙い通りサイドに展開して攻め上がったが、前線の福井が「常に2人のマークに付かれた」とポストプレーに苦しんだ。 それでも前半18分、福井がマークを引きつけて中田がシュートに持ち込む得意の形でゴールを脅かした。 守備でも波状攻撃に耐え、野本は「手応えを感じていた」という。 それだけにセットプレーでマークを外してしまい、失った1点が「狙っていた形を逆にやられた」(小野監督)とチームに重くのしかかった。 紙一重で頂点を逃し、涙に暮れるロッカールームで舛田は声を絞り出して後輩に伝えた。 「わずかなミスが勝敗を分けた。 この試合を教訓に、普段から気を引き締めて練習してほしい」 関連・チーム名鑑 関連ニュース• キーワードで関連記事を検索できます•

次の

今治東、全国高校サッカー初出場初勝利の裏に「岡ちゃんメソッド」(THE PAGE)

今治 東 高校

「初出場って感じ。 これからが彼らの歴史の始まりやなと思っています」 2019年12月30日の開会式。 選手権初出場の愛媛県代表・今治東中等教育学校が入場行進している時、チームを率いる谷謙吾監督はスタンドからこの様子を見つめていた。 谷監督にとって同校は大学を卒業して教員になってから3校目。 しかもその全てで選手権に出場を叶えている。 出身は静岡で、名門・清水東ではGKとして選手権準優勝を経験。 日体大を経て愛媛の名門・南宇和で教員としての人生をスタートさせた。 南宇和といえば谷が赴任する前年に愛媛県勢として選手権初制覇を成し遂げた。 名将・石橋智之監督の下で、全国トップレベルの実力校として名が知れ渡っていた。 「石橋さんのチーム作りの緻密さ、トレーニングの構築は僕の指導者としてのベースになっています。 石橋さんは本当に繊細で緻密、サッカーを見る目が物すごく鋭いんです」(谷) 石橋氏から名門の指揮を任されたのは26歳の時だった。 就任当時、3年生には吉村光示(現・大分トリニータヘッドコーチ)、2年生にはGK羽田敬介(現・清水エスパルストップチームコーチ)がいた。 「南宇和の看板は正直重くて苦しかったですが、僕の中ですごく土台になっています」 南宇和では選手権に連続出場を達成。 1999年に同県の松山工に就任すると、今度は2002年度の大会でチームを37年ぶり2回目の選手権出場に導いた。 2005年度に中野圭(現FC今治)を擁して3度目の選手権出場を果たした後は、済美や松山北の台頭で選手権からは遠ざかった。 それでも、プリンスリーグ四国では2003年〜2005年と2011年に2位、2009年と2010年に3位と、常に四国の上位に導いた。 松山工での最終年には最後の卒業生として、松下佳貴(現・ベガルタ仙台)を育てた。 そして、2012年に今治東の指揮官に就任。 当時、2001年にインターハイに3度目の出場をして以降、全国大会出場は皆無だった。 「その時だけ強いチームは作りたくなかったし、毎年コンスタントに力を発揮できるチームにしたかった。 動き出し、体の使い方、ボールの扱い方を徹底してやりました。 特に動きの部分は地道に刷り込んだ。 基本を大切にしながら、それを試合でいかすことを考えた」 谷監督の下でめきめきと力をつけたチームは、就任2年目で県予選の決勝に進み、プリンスリーグ四国に2度目の昇格を果たした。 その後、僅か1年で降格を味わったが、2年後の2016年に3度目の昇格に導くと、2017年から今年に至るまで県リーグに落ちることなく戦い続けている。 2017年度に大きな転機が訪れる。 選手権予選決勝、かつて率いた松山工と対戦して1-2の惜敗を喫した。 「前回の決勝は勢いで行ったけど、この時は本気で優勝を目指した上での決勝。 あの負けは僕も選手も相当悔しかった。 勢いそのままに準決勝では済美を(4-2)、決勝では新田を退け(1-0)、今治東としては初、谷監督としては2005年度以来14年ぶりとなる選手権出場を手にした。 「インターハイ予選で新田にやられて、みんなが『このままでは終われない』と思ってくれた。 目の色が変わった。 8年という思った以上に時間はかかりましたが、選手たちに選手権という素晴らしい舞台を経験させてあげることができてよかったです。 もちろんここから先の景色も見せてあげたい。 まずは選手権初勝利を掴んで、より多くの経験を積ませてあげたい」 南宇和、松山工、今治東は全て公立校だ。 谷監督は優しい目でピッチを行進する可愛い教え子たちを見つめていた。 1月2日には初陣となる山形中央戦を迎える。 その時、谷監督の目は一変して鋭い勝負師としてピッチ上の選手たちを鼓舞しているだろう。 今治東のまた新たな歴史を作る一歩を力強く踏み出すために。 取材・文=安藤隆人.

次の