カーブ サイド ピックアップ。 ウォルマートが先行する「カーブサイド・ピックアップ」の将来性

カーブサイドピックアップの話【ポッドキャスト第11回】

カーブ サイド ピックアップ

クリック&コレクトとも呼ばれているカーブサイド・ピックアップは、利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にてスタッフから受け取るサービス。 利用者は通常、車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。 ウォルマートの「ウォルマート・ピックアップ・グローサリー」、クローガーの「クローガー・グローサリー・ピックアップ(旧サービス名はクリックリスト)」、ターゲットの「ドライブ・アップ(Drive Up)」とチェーンストアによってサービス名は異なるが、それぞれのチェーンでカーブサイドピックアップは数千店舗規模で拡大中だ。 イスラエルの人工知能(AI)およびロボット関連ベンチャーのコモンセンス・ロボティクスの調査によると、今年末までにウォルマートの45%、クローガーの58%、ターゲットの56%、アホールドデレーズの30%、アルバートソンズの21. 7%の店舗でカーブサイド・ピックアップ・サービスが行われる。 4桁単位のチェーンストアだけではない。 テキサスで展開するHEBや中西部のハイヴィー、アマゾン傘下となったホールフーズなど300~400店舗規模の食品スーパーでもカーブサイド・ピックアップ・サービスの拡大が目立ってきている。 最近では100店舗前後を展開する食品スーパーでもカーブサイド・ピックアップを始める事例が増えつつある。 テキサス州やルイジアナ州、アーカンソー州に約180店を展開するブルックシェア・グローサリー(Brookshire Grocery)が先月、カーブサイド・ピックアップ・サービスを99店舗に拡大することを発表した。 ブルックシェアでは昨年12月から60店舗でカーブサイド・ピックアップ・サービスを開始した。 ネット注文の手軽さが人気を呼び半数以上の店舗での展開となる。 ブルックシェアでは50ドル以上の注文で手数料が無料となる。 50ドル以下の注文では4. 95ドルの手数料がかかる。 ニューヨーク州やバーモント州、ペンシルベニア州に160店舗を展開するトップス・フレンドリー・マーケット(Tops Friendly Markets)もカーブサイド・ピックアップサービスを行っている。 昨年2月に倒産し、現在再建中のトップスではオンデマンド買物代行・宅配サービスのインスタカートと提携した宅配サービスを数年前から開始。 昨年10月からはニューヨークの3店舗で「トップス・グローサリー・ピックアップ(Tops Grocery Pick Up)」のテストを始めている。 トップスでは今年2月に宅配サービスを拡大していることで、インスタカートと提携したカーブサイド・ピックアップ・サービスの拡大も行うとみられている。 ローカルスーパーながら全米的な知名度を持つウェグマンズでもカーブサイド・ピックアップ・サービスを拡大中だ。 ニューヨーク州など6州に98店舗を展開するウェグマンズでは先月末までに、本社のあるニューヨーク州ロチェスター付近の19店舗でカーブサイド・ピックアップ・サービスを拡大した。 ウェグマンズでもインスタカートと提携したサービスとなっており、10ドル以上の買い物が条件となっている。 食品スーパーにとってカーブサイド・ピックアップはコスト高となるサービスだが、競合店が続々行っており、また顧客からのリクエストも少なくないため、やらざる得ないということになっているのだ。 トップ画像:ウェグマンズのカーブサイド・ピックアップ・サービス用の保管ルーム。 2017年6月に撮影した画像だが、すでにカートや棚は一杯だ。 ビジョンや戦略がないまま、なし崩し的にカーブサイド・ピックアップサービスを始めると現場は混乱し、コスト高に苦しむことになる。 コモンセンス・ロボティクスの調査では、インスタカートの拡大により、全米世帯の8割が当日宅配サービスを受けれるようになっています。 宅配サービスなど食品オンライン売上は2017年から2018年にかけて35%の成長率でした。 食品オンラインの市場規模は昨年、240億ドルと見込まれています。 食品市場8,000億ドル市場の3%がオンライン経由での売り上げということです。 宅配サービスやカーブサイド・ピックアップ・サービスが中小のスーパーにも拡大して2023年には食品オンラインが10%のシェアとなるとの予想です。 しかしながら多くの食品スーパーではそこまでシェアが上がっていくとは見ていないということが問題となっているのです。 つまりスーパーマーケットではEコマース戦略について先行きの計画が立っていないということ。 言ってしまえば成り行き任せになっているのです。 ピッキングでいつまでも売り場とスタッフに頼っているとコスト高で屋台骨を揺るがす事態になります。 コモンセンス・ロボティクスではカーブサイド・ピックアップなど、売り場でスタッフが手動でピッキングすると1件あたり5~15ドルの損失となっていると指摘しています。 EC参入でもビジョンがなければ、いずれ茨の道になるのです。 「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載.

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011.カーブサイド・ピックアップの話(今月のテーマ「FOOD」食べ物について) by イギリス在住 英日会議通訳者 平松里英RIE LONDON

カーブ サイド ピックアップ

大手チェーンストアではウォルマートが生鮮品などのカーブサイド・ピックアップを「ウォルマート・グローサリー」で行っており、スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーも「クリックリスト」というサービス名で拡大している。 食品以外でもターゲットが一部の店舗でテストを始めている。 ただカーブサイド・ピックアップは店の営業時間に合わせて行われているのだが、なんとデパートメントストアのノードストロームは、24時間でカーブサイド・ピックアップを行うのだ。 ノードストロームではネットで注文した商品を午前3時や午前4時でもお店の駐車場で受け取れるのだ。 テストは12月16日~24日の期間で、シアトル市内にあるノードストローム本店やロサンゼルス郊外のサウス・コースト・プラザSCのノードストロームなど10ヵ所の限定で行われる。 利用の仕方はネット注文時にカーブサイド・ピックアップを選択し、受け取る10分前に電話もしくはテキストメッセージで所定の連絡先に連絡する。 店舗の駐車場にあるカーブサイド・ピックアップ専用駐車スペースで待っていれば、スタッフが注文品を持ってきてくれるのだ。 アマゾンがファッションでも存在感を増す中、ノードストロームは実店舗を生かしたオムニチャネル化で反撃する。 ノードストロームが9日に発表した第3四半期(8月~10月期)で、クレジットカード売上を含む売上高は前年同期比2. 5%増となる36. 3億ドルだった。 純利益は前年同期の1,000万ドルの赤字から1. 14億ドルの黒字に転換した。 既存店・売上高前年同期比は0. 9%の減少だった。 内訳は、フルラインのノードストローム本体の売上高は前年同期比5. 1%の減少となる14. 9億ドルで既存店ベース(オンライン売上は除外)は同4. 9%の減少だった。 ECサイトのノードストローム・コムは7. 5%の増加だった。 これによりネット売上を含むフルライン事業部の既存店ベースは1. 9%の減少だった。 一方、オフプライス業態のノードストローム・ラックの売上は同0. 8%の増加となる9. 7億ドルで既存店ベース(オンライン売上は除外)も同0. 8%の増加だった。 オンラインストアのノードストローム・ラック・コムは33. 6%と大幅に増加し、オンライン売上を含むオフプライス事業部の既存店・売上高前年同期比0. 8%の増加だった。 ノードストロームはフルラインストアを国内に117店、カナダに6店舗を展開しており、オフプライスのラックは232店の展開となっている。 日本の流通はアメリカより5年~10年遅れています。 このように言うと、必ずと言っていいほど日本人は怒ります。 真面目で勤勉な人ほど怒りをあらわにします。 お客様のために自分たちがやっている努力を真っ向から否定されたかのような印象を受けるからです。 勘違いしないでもらいたいのですが、努力するベクトル・方向が違うのです。 英語の表現に「タイタニック号でデッキチェアを並べ替える(rearranging of the deck chairs on the Titanic)」があります。 沈没しかけているタイタニック号の甲板でデッキチェアを丁寧に並べ替える行為の愚かさを示した表現です。 先日、日本のテレビ番組「ガイアの夜明け」で「百貨店はどう生きるか」を見ました。 若いバイヤーらの奮闘に感心しながら「タイタニック号でデッキチェアを並べ替えている」と思いました。 視聴しながら「新語・流行語大賞」でノミネートされた「ちーがーうーだーろー!」が脳内再生されるのです。 経営者側にJアラートを作動させたいのです。 テレビ番組の都合上、映すところに偏りがあるのは仕方がありませんが、見ていると「お客様はお店にきて買い物をする」「集客するには良い商品、いい売り場」が未だに大前提となっているように思えるのですね。 ネットやアプリをそれほど使いこなしていない50代以上を客層にするのはいいですが、これからのお客様となる若い層に対しては不十分です。 番組では秘策として「古着」の販売をフューチャーしていました。 バイヤーがこだわった古着も売り切れ、成功とのナレーションでした。 が、一部にメルカリに出品する業者も買っていたのではと推測しています。 百貨店で良い物を探してきて数量限定で販売しても、それを業者が買ってネットで販売するなら、百貨店再生とは言えません。 そのうち、来店客の多くがネット業者になったりして...いい商品よりも今の消費者の買い方にフォーカスした戦略でないと百貨店は生き残れません。 客単価が若干上がりながらも集客数が減少し、既存店ベースが前年を下回っているということ。 そして店の売上が減少しながら、ネット売上が急伸しているということ。 結局のところ、ネットが実店舗の売上を奪っているということ。 今のお客はデパートに行って優雅に買い物はしません。 欲しいものは速攻、ネットで買ってしまうのです。 売り場を中心にした「脱・百貨店」を掲げて、こだわり商品を厳選しておいても一般のお客は来ません。 5年後~10年後には、目の肥えたネットバイヤーを集めるだけになります。 日本人相手のメルカリだけでなく、富裕層相手に中国のネットで売られているなんてことにもなるでしょう。 在庫リスクを納入業者に負わせる「消化仕入れ」に慣れている百貨店経営では、真の改革は無理かもしれません。 「ちーがーうーだーろー!」のJアラートが日本の百貨店には必要です。 後藤文俊.

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米ノードストローム、24時間カーブサイド・ピックアップサービス開始

カーブ サイド ピックアップ

米小売最大手ウォルマートについて、「店舗が広すぎ、列が長く、駐車場が混んでいるので買い物には行きたくない。 主に食料品を購入する顧客が利用しており、「クリック&コレクト」とも呼ばれるこのサービスは、米国内のウォルマート2146店舗で提供されている。 顧客はオンラインで購入する商品を選び、店内を歩き回って品物をかごに入れるのは、ウォルマートの従業員だ。 オンラインで注文した商品を店頭で受け取る「ボピス(Buy Online Pickup In Store:BOPIS)」と似ているものだが、カーブサイド・ピックアップは車から降りる必要がなく、これまで以上に便利なサービスとなる。 金融サービス会社コーウェンのシニア・アナリスト、オリバー・チェンによれば、これは革命的なサービスだ。 2020年には350億ドル(約3兆9000億円)規模の事業になると見込まれている。 競合するクローガーとターゲット、ホールフーズもまた、カーブサイド・ピックアップをさらに便利なものにするためしのぎを削っている。 だが、各社の中でも一歩先を行くのは、無料でサービスを提供するウォルマートだ。 2020年末までに、同サービスを提供する店舗を約3100に増やす予定だという。 クローガーは、ターゲットより1600店舗近く多くの店でこのサービスを提供している。 だが、4. 99ドルの手数料を取る。 アマゾン・ドット・コム傘下のホールフーズが同サービスを提供するのは、わずか22店舗だ。 プライム会員は無料で利用できるが、その他の顧客は30分後にピックアップできるサービスを選んだ場合で4. 99ドルを支払わなければならない。 ウォルマートの同サービスを利用するには、受け取りの4時間前までに買い物を済ませる必要がある。 また、午後4時以降に注文した商品の受け取りは、翌日になる。 こうした条件はあるものの、チェンによると同社のこのサービスは、売上高を74億ドル増やす可能性がある。 2020年には、オンライン販売の売上高の33%を占めるまでになるとみられている。

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