コロナ ゾンビ。 “パンデミック収束後”の世界を描く感染系ゾンビ映画!“アフターコロナ”の必見作

新型コロナウイルスはゾンビウイルスより怖い【サラリーマンの絶滅】

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地球規模のウイルスの感染拡大を描き、現在の新型コロナウイルスのパンデミックを予言していたような2011年の映画『コンテイジョン』が動画配信サイトで人気だという。 ウイルス回復者への差別が蔓延する世界を描いたこの映画から、我々が学べることは多いはずだ。 ゾンビ映画と結びつき、劇的に増殖したウイルス・パンデミック映画の系譜 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている。 世の専門家たちの多くが予想外と語るほどの猛スピードの伝播力で。 いったい、このパンデミックはどこまで拡がり、いつ収束するのか。 そしてパンデミック後の世界はどうなっているのか。 現時点でその確かな答えを持っている人はどこにもいないだろう。 ウイルスや疫病の恐怖を描いた作品は古くから存在するが、とりわけゾンビ映画と結びついてから劇的に急増した。 ゾンビ映画は大まかにふたつの潮流がある。 ひとつは『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』(1968年)から始まったジョージ・A・ロメロ監督の一連のシリーズに代表される古典的なスタイル。 墓場から超自然的に蘇った死者たちが、のっそりと歩いて生者に襲いかかってくるロメロ系ゾンビは、TVシリーズ『ウォーキング・デッド』(2010年〜)、来る2020年4月3日公開のジム・ジャームッシュ監督の新作『デッド・ドント・ダイ』(2019年)などに受け継がれている。 こちらのゾンビは一度死んで蘇るのではなく、人間を凶暴化させるウイルスに蝕まれた生者がそのままゾンビと化す。 また、身体能力が異常に高い感染系ゾンビは猛ダッシュで間合いを詰めてくるため、ロメロ系ゾンビのように武器や逃げ場を探す時間の余裕を与えてくれない。 ダニー・ボイル監督の『28日後…』(2002年)、ザック・スナイダー監督の『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)が登場して以降、たちまち感染系ゾンビは21世紀におけるこのジャンルの主流となった。 破竹の勢いで増殖した感染系ゾンビ映画には、さまざまな状況設定の作品がある。 それらの中で筆者が最も驚いたのが、スペインのファン・カルロス・フレスナディージョ監督がイギリスに招かれて撮った『28週後…』(2007年)だ。 前述した『28日後…』の続編であるこの作品は、題名のとおりウイルス感染発生から28週間が経過したロンドンを舞台にしている。

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コロナ禍で「ゾンビ映画あるある」が現実に!?ゾンビ研究者が読み解くパンデミック

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現在も劇場での上映が続いている「ゾンビ-日本初公開復元版-」 C 1978 THE MKR GROUP INC. All Rights Reserved. そう、ゾンビ映画である。 国際ファッション専門職大学(大阪市)助教で、新進気鋭のゾンビ研究者の福田安佐子さんも、両者の共通点に早くから注目していたひとり。 「緊急事態宣言は解除されましたが、決して油断してはいけません。 何故なら、数多あるゾンビ映画がこう教えてくれているからです。 新型コロナウイルスとゾンビ映画の共通点などについて語る国際ファッション専門職大学の福田安佐子助教=大阪市内 福田さんは1988年、兵庫県西宮市出身。 京都大学大学院時代、ポストヒューマニズムについて研究する過程でゾンビと出合い、以来、ゾンビ沼に足を取られたまま今に至る。 「ゾンビ映画のベースとなっているのは、『感染』という事象そのものに対する恐怖。 目に見えないものに感染することで人が変わってしまうことへの恐怖を、ゾンビというわかりやすい形で見せたものがゾンビ映画と言えます」と福田さん。 コロナを巡る騒動も、その変奏と捉えることができるという。 自警団の正義感の暴力的な危うさ コロナ禍の渦中で特に耳目を集めたのが、営業を続ける飲食店などに「自粛せよ」と匿名の張り紙で警告したり、県外のナンバープレートを撮影してSNSで晒したりする、いわゆるコロナ自警団だ。 「自粛しなければ警察を呼ぶ」と記された貼り紙。 3枚のうち、セロテープで貼られた2枚ははがして保管している=東京・高円寺の「いちよん」 「自警団はゾンビ映画でも重要な役割を担っています。 例えばジョージ・A・ロメロ監督の伝説的な『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年)は、ゾンビを一掃した自警団が、主人公の黒人男性をゾンビだと思って撃ち殺す絶望的なシーンが有名です」 「自警団は地元のならず者が勝手に結成したものなので、往々にして助け舟にはなりません。 その後のシリーズでも、生きている人から何かを奪ったり、ゾンビを吊るして遊んだりと、自警団の身勝手さや残酷さを印象づける描写が見られます。 コロナ自警団の人たちは、彼らの正義感に基づいて行動しているのかもしれませんが、他者にとっては暴力的なものとして目に映ることもある、という教訓ではないでしょうか」 安全な場所から外に出たがる 一方で、自粛期間中もこれまで通りの生活を送り、外に出て遊ぼうとする人は確かに存在した。 福田さんに言わせると、こうした行動もやはり「ゾンビあるある」なのだという。 「ゾンビ映画では、安全な場所に立てこもることができたのに、『薬を取りに行く』とか何かと理由をつけて外に出たがる人が必ずいます。 社会から断絶されると、役割や生き甲斐を失い、落ち着かなくなるのです。 非常時でもすぐに方向転換できず、以前の生活を取り戻したいと思ってしまうのでしょうか」 「また、『コロナは風邪と変わらない』など、リスクを低く見積もりたがる人も目につきました。 『自分はコロナだ』と言って周りを困らせた人、買い占めをしてフリマアプリで転売していた人、感染者のいない南の島や過疎地に行った人…。 申し訳ありませんが、これらの人たちの言動はゾンビ映画の序盤を思わせます。 ゾンビ映画で描かれるパニックの多くが、実は生きた人間によって引き起こされたもの。 日頃からゾンビ映画に親しんでいれば、こうした行動は取らないはずなのです。 ゾンビ映画が蓄積してきた教訓は、残念ながらそこまで広く共有されていないのかもしれません」 ゾンビ映画の教訓は「ステイホーム」 では、ゾンビ映画はコロナ禍でどう振る舞うべきだと教えてくれているのか? 「家にいるべきです(即答)」 「ゾンビとの戦いに勝利する物語であっても、その多くは第2波の到来を予感させて終わります。 また、ゾンビとの共生を描いた作品、例えば『ゾンビーノ』(2006年)でも、首輪が外れてゾンビが増えちゃうとか。 日本では緊急事態宣言が全て解除されるのが確実になった週末、フライングで湘南に観光客が押し寄せるなどしていましたが、ゾンビ映画ではあれは第2波へのフラグだと言わざるを得ません」 ゾンビ映画が描くウイルスと共生する道 緊急事態宣言が解除されたとはいえ、社会がコロナ以前に戻るにはかなりの時間を要するのは確実だ。 むしろ、ある部分はもう以前の姿には戻らないかもしれない。 被害を最小化した上で、ウイルスとの共生を目指すべきだとの専門家の指摘もある。 「先ほど例に挙げた『ゾンビーノ』のように、ゾンビ映画にも共生をテーマにした作品があります。 例えばブラッド・ピット主演の『ワールド・ウォー Z』(2013年)。 駄作判定されがちな1本ですが、ウイルスと『戦う』のではなく『共生する』道を提示している点は重要です。 他にもロメロの『サバイバル・オブ・ザ・デッド』(2009年)は、ゾンビに人間以外の餌(馬)を食べさせることで馴化を試みていて、ロメロはやっぱりすごいなと思い知らされます」 新型コロナウイルスとゾンビ映画の共通点などについて語る国際ファッション専門職大学の福田安佐子助教=大阪市内 「『新しい生活様式』と言われても、生活を変えることは簡単な話ではありません。 いかなる共生が今後あり得るのか。 比喩的なものかもしれませんが、そのヴァリエーションとしてゾンビ映画を見直す、または見始めてみるときなのではないでしょうか」 最後に、福田さんが選んだ今見るべきゾンビ映画3本を紹介しよう。 「ゾンビーノ」 ・ 「ゾンビーノ」 ビジュアルが可愛いので、オシャレ映画としても面白いです。 油断はいけないということを教えてくれます。 「ワールド・ウォー Z」 C 2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED. ・ 「ワールド・ウォー Z」 ご都合主義の多いヒロイズム映画ですけど、この映画のメインはブラピではなくウイルス。 ウイルスがひとつの生態系を持って、生物として生きているんだという観点から見てほしいです。 「サバイバル・オブ・ザ・デッド」 C 2009 BLANK OF THE DEAD PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED ・ 「サバイバル・オブ・ザ・デッド」 南の島に逃げてもいいことはないぞ、という映画です(笑)。 緊急事態宣言はあくまでも目安で、解除されたからといってウイルスに勝利したわけではありません。 ゾンビ映画も同じです。 ロメロはゾンビとの共生を考えていたのです。 (まいどなニュース・黒川 裕生).

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情報との接し方、自粛警察、感染者の特定…古今東西のゾンビ映画に学ぶ“withコロナ”(ABEMA TIMES)

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地球規模のウイルスの感染拡大を描き、現在の新型コロナウイルスのパンデミックを予言していたような2011年の映画『コンテイジョン』が動画配信サイトで人気だという。 ウイルス回復者への差別が蔓延する世界を描いたこの映画から、我々が学べることは多いはずだ。 ゾンビ映画と結びつき、劇的に増殖したウイルス・パンデミック映画の系譜 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている。 世の専門家たちの多くが予想外と語るほどの猛スピードの伝播力で。 いったい、このパンデミックはどこまで拡がり、いつ収束するのか。 そしてパンデミック後の世界はどうなっているのか。 現時点でその確かな答えを持っている人はどこにもいないだろう。 ウイルスや疫病の恐怖を描いた作品は古くから存在するが、とりわけゾンビ映画と結びついてから劇的に急増した。 ゾンビ映画は大まかにふたつの潮流がある。 ひとつは『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』(1968年)から始まったジョージ・A・ロメロ監督の一連のシリーズに代表される古典的なスタイル。 墓場から超自然的に蘇った死者たちが、のっそりと歩いて生者に襲いかかってくるロメロ系ゾンビは、TVシリーズ『ウォーキング・デッド』(2010年〜)、来る2020年4月3日公開のジム・ジャームッシュ監督の新作『デッド・ドント・ダイ』(2019年)などに受け継がれている。 こちらのゾンビは一度死んで蘇るのではなく、人間を凶暴化させるウイルスに蝕まれた生者がそのままゾンビと化す。 また、身体能力が異常に高い感染系ゾンビは猛ダッシュで間合いを詰めてくるため、ロメロ系ゾンビのように武器や逃げ場を探す時間の余裕を与えてくれない。 ダニー・ボイル監督の『28日後…』(2002年)、ザック・スナイダー監督の『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)が登場して以降、たちまち感染系ゾンビは21世紀におけるこのジャンルの主流となった。 破竹の勢いで増殖した感染系ゾンビ映画には、さまざまな状況設定の作品がある。 それらの中で筆者が最も驚いたのが、スペインのファン・カルロス・フレスナディージョ監督がイギリスに招かれて撮った『28週後…』(2007年)だ。 前述した『28日後…』の続編であるこの作品は、題名のとおりウイルス感染発生から28週間が経過したロンドンを舞台にしている。

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