ステロイド 骨粗鬆症 ガイドライン。 (2)ステロイド性骨粗鬆症を防ぐには[特集:ステロイドの副作用を正しく知って正しく使う]|Web医事新報

リウマチ膠原病勉強会: 2017ACR:ステロイド性骨粗鬆症の予防・治療ガイドライン

ステロイド 骨粗鬆症 ガイドライン

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10年ぶりの改訂 「ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療ガイドライン」のポイントは?|医師向け医療ニュースはケアネット

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最終更新日:2019年11月4日 ステロイド性骨粗鬆症とは? 合成糖質コルチコイド(ステロイド薬)は、強力な抗炎症作用と免疫抑制作用があり、膠原病、呼吸器疾患、アレルギー疾患、腎疾患、血液疾患、移植後拒絶反応など数多くの疾患治療に用いられています。 しかし、ステロイド薬は、その有益な効果の反面で様々な副作用も起こります。 長期使用により骨粗鬆症、易感染性、粥状動脈硬化、寿命短縮等を引き起こすことがあります。 特にステロイドの服用による骨強度の低下は必発であり、ステロイド性骨粗鬆症といわれます。 また、ステロイド性骨粗鬆症は、骨密度が保たれていても、もともとの骨折がなくても原発性骨粗鬆症に比べて骨折しやすくなります。 ステロイド性骨粗鬆症の特徴として、骨密度の低下よりも骨の強度低下に伴う骨折リスクが大きいということがあります。 そのため骨密度が著しく低くないのに骨折することも少なくなく、その結果として健康寿命の短縮や著しいQOLの低下を引き起こします。 ステロイド性骨粗鬆症の臨床的特徴• 骨量の減少は、ステロイド薬内服量に依存していて、プレドニゾロン(PSL)換算7. 5mg内服している時には脊椎骨折相対危険度が5倍になると報告されています。 骨量の減少は、ステロイド内服後3~6ヵ月以内に急激に進行して、特に椎体や大腿骨頸部で進行が顕著で、閉経後骨粗鬆症に比べて進行が極めて早いです。 骨量のみならず骨微細構造も低下しているので、骨量の低下が軽度でも日常生活での軽い動作でも骨折してしまうような脆弱性骨折を引き起こしてしまいます。 BMI低値、疾患活動性、高齢、臥床、機能障害、閉経、臓器障害などの要因があるとより骨粗鬆化が更に助長されてしまいます。 ステロイド性骨粗鬆症の評価や管理は? ステロイド性骨粗鬆症の評価は、腰痛や身長低下などの脆弱性骨折の可能性を疑わせる経過についての質問や胸腰椎のX線、腰椎や大腿骨頸部の骨密度を測定することで行います。 また、日常生活での注意して貰うべき事項としては、喫煙や過剰なアルコール摂取などの骨粗鬆症の危険因子となる生活習慣の改善、薬剤の正しい理解、ビタミンDやカルシウムのサプリメント補充、普段からの運動や歩行習慣の励行、荷重運動、転倒予防、脊椎骨折した際の歩行時のコルセット着用などです。 ステロイド性骨粗鬆症の治療は? ステロイド性骨粗鬆症は、予防・管理・治療がとにかく重要です。 更に、相当な骨密度減少が起こる以前に既に骨折リスクの増加が起こることも明らかとなっています。 したがって、ステロイド内服開始後には、速やかに骨密度低下を予防し、骨折リスクを低下させるためにも早期からの治療(一次予防・二次予防)が極めて重要になります。 ステロイド内服している患者さんには適切な対応が必要です。 その指針が「ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療ガイドライン」であり、2014年に改訂版が発表されました。 改訂された2014年版は、日本人における数多くの臨床試験の成績から、骨密度を測定していなくてもステロイド性骨粗鬆症の治療介入をするべき基準を示したものです。 改訂版では、ステロイドを3か月以上服用または服用予定の患者さんでは、すでに骨折がある、65歳以上、プレドニン換算で1日に7. また、50歳以上65歳未満、プレドニン換算で1日に5mg以上7. ステロイド性骨粗鬆症による骨折を予防するための治療としては、アレンドロネート(ボナロン・フォサマック)およびリセドロネート(アクトネル・ベネット)が第1選択薬として推奨されています。 また、この両薬剤が何らかの理由で使用できない場合の代替薬としては、遺伝子組み換えテリパラチド、イバンドロネート、アルファカルシドール、カルシトリオールが推奨されています。 現在、何らかの病気によりステロイド内服をしている方、骨粗鬆症の検査をしたことがない方、治療を受けるべきか心配な方は、是非とも主治医の先生に相談して下さい。

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リウマチ膠原病勉強会: 2017ACR:ステロイド性骨粗鬆症の予防・治療ガイドライン

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2014年版は 日本でのエビデンスを基に簡便にリスク評価ができるようにし、臨床現場で使いやすい指針となることを目指しました 前回(2014年4月14日)のTopics直後の2014年4月17日に日本骨代謝学会から「ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療のガイドライン2014年版」が発表されました。 前版は2004年に出されており、10年ぶりの改訂となります。 改訂の理由として前版を遵守する医師が2割程度しかいなかったため、日本でのエビデンスを基に 簡便なリスク評価ができるようにして臨床現場で使える指針とすることを目指したとされています。 改訂された本指針は「既存骨折」「年齢」「ステロイド投与量」「腰椎骨密度」の4つの危険因子ごとにスコア付けし、スコアが3以上なら薬物療法を推奨する仕組みになっています(図1 参照)。 ステロイドの内服や点滴による骨粗鬆症患者は日本に約200万人いると推定されています。 骨粗鬆症はステロイド投与による最も多い副作用として知られており、椎体骨折や大腿骨近位部骨折といった関連骨折につながります。 骨折リスクは投与開始から3~6カ月でピークに達します。 前回のTopicsにも書いたように 低用量の使用であっても安心はできないとされています。 また 今は投与されていなくても 過去に一度でも3ヶ月以上のステロイド投与歴があれば骨折リスクは 2. 25倍に上がります。 たとえ投与中止後に骨密度が回復しても 骨の構造自体に異常がおこるため 数年間にわたり骨折リスクは低下しません。 年齢が若くても同様で、椎体骨折のリスクは女性よりもむしろ男性に高いとみられています。 2015.

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