スペイン 風邪 と は。 【新型コロナウイルス】4000万人以上の命奪ったスペイン風邪 始まりと終わりは?|日刊ゲンダイヘルスケア

歴史から読み解く「コロナショック」経済の行方 酷似「スペイン風邪」後の経済と株価を考察

スペイン 風邪 と は

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関する報道は、ときには怪しげで、ときには矛盾した統計で溢れている。 画面のなかを流れ、メールやツイートで拡散される数字のなかで最もやっかいなのは、致死率(CFR)、すなわち既知の感染者数に占める死亡者の割合だ。 パンデミックが始まったばかりのころ、世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルス感染症「」の平均致死率を2パーセントと、その後それを3. 4パーセントに。 一方、多数の疫学者は、世界全体におけるCOVID-19の致死率は1パーセントほどだと主張している。 わずかな差に思えるかもしれない。 だが、この割合を大人数に当てはめると、全体の死亡者数はかなり違ってくる。 現在進行中のパンデミックの場合には、致死率の算出はと専門家もいる。 その理由とは検査数の不足に加えて、感染症の発症から死亡までの時間差によって、致死率の算出時に推定される感染者数や死亡者数に偏りが生じるからだ。 こうした専門家からの助言にもかかわらず、ニュースの報道やソーシャルメディア上の議論はCOVID-19の致死率に執着し、その数字を歴史上のほかの感染症の致死率と比較することに躍起になっている。 特に繰り返し論じられている主張は、COVID-19の致死率は最低でも2パーセントと驚くほど高く、1918年に世界的に大流行したインフルエンザの致死率に匹敵するというものだ。 俗に「スペイン風邪」と呼ばれるこのインフルエンザは、歴史上最悪のアウトブレイク(集団感染)のひとつを引き起こした。 だが実のところ、COVID-19とスペイン風邪の比較には重大な欠陥がある。 さらに、この比較の基になる数値は、ほぼ確実に間違っている。 全世界における感染者数とされる「5億人」(当時の世界総人口の約3分の1に相当する)、死亡者数とされる「5,000万〜1億人」、そして致死率と言われる「2. 5パーセント」だ。 だが、この3つのデータが矛盾なく成立することは、数学的には不可能である。 致死率とは、感染症のパンデミックが終息したあとに算出された全死亡者数を、全感染者数で割った数字だ。 各国・各都市の致死率も、全世界の平均致死率も、同じように算出される。 仮にスペイン風邪の全世界の感染者数が5億人で、死亡者数が5,000万〜1億人だったとすると、致死率は10〜20パーセントになる。 致死率が2. 5パーセントで感染者数が5億人だったとすると、死亡者数は1,250万人だ。 また、2. 5パーセントの致死率で5,000万人が死亡するには、少なくとも20億人が感染していなければならない。 だが、それでは1918年当時の世界総人口である18億人よりも感染者数のほうが多くなってしまう。 出典元で唐突に示されていた数字たち こうした矛盾を不思議に思い、これらの数字の出典元を調べてみた。 まず、スペイン風邪の正確な感染者数および死亡者数は、誰にもわからない。 このふたつの推定値は、概して時間の経過とともに増加し、研究者たちはいまだに議論を続けている。 1918年のパンデミックによる全世界での死亡者数に言及する際、大半の人が引用するのが『Emerging Infectious Diseases』誌に発表されただ。 同誌を刊行している米疾病管理予防センター(CDC)は、この論文をCDCのウェブサイトに目立つように。 グーグルで「Spanish flu fatality」(スペイン風邪 死者数)と検索すると、最初にヒットする論文もこれだ。 この論文は冒頭の段落で、あまりに広く引用されている3つの矛盾する数字を、なんの脈絡もなく挙げている。 スペイン風邪における感染者数は5億人、死亡者数は5,000万〜1億人、致死率は2. 5パーセントというあのデータだ。 つまり、地域によって致死率がある程度は異なることを示唆しているのかもしれない。 だが、この数値が全世界の感染者数および死亡者数と並べて掲載されているせいで、ほとんどの読者は致死率も全世界の平均だと解釈しているのだ。 5パーセント」の謎 論文の著者たちが致死率を2. 5パーセントとした経緯は不明だ。 この数値の参考文献として挙げられているふたつの出典も、この数字を裏付けるものではない。 ひとつは1980年に出版されただ。 同書はスペイン風邪の全世界の致死率を4パーセントとしているが、これは論文に書かれている致死率の約2倍である。 もうひとつは、医学ライターと医学を専門とする図書館員が執筆しただ。 この書籍では、スペイン風邪の原因となったインフルエンザウイルスの全世界における感染率は28パーセントで、2,200万人超の人々が死亡したとしている。 そこから計算できる全世界の致死率は、最低でも4. 3パーセントになる。 矛盾を明らかにすべく06年の論文の著者たちに連絡をとったところ、ひとりからは返答がなかった。 もうひとりは「あなたが言及している数字は、わたしたちの数字ではありません。 でも、ほかの科学者たちは広く引用しているデータです」と答えた。 そのうえで、「あなたが引用する数値が正確かどうかについては、何も意見はありません」と続けた。 そして、06年の論文で示した数値を導いた科学者たちに連絡してみてはどうかと言った。 残念ながら、致死率2. 5パーセントの出典と考えられるふたつの文献は40年以上も前に出版されており、著者たちは他界していた。 致死率として合理的な推定値 だが、公衆衛生の専門家であるニーアル・ジョンソンとは連絡がとれた。 彼は1918年のパンデミックの際のデータとしてしばしば引用される、死亡者数5,000万〜1億人という推定値を算出したの筆頭著者である。 そのジョンソンは、「実際の致死率は、よく言われる(2. 5パーセントの)数字よりも高いはずです」と断言した。 04年にを著した歴史家のジョン・バリーも、2. 5パーセントという数値はあまりにも低すぎるという見解に同意する。 スペイン風邪の致死率は、米国などの先進諸国では恐らく約2パーセントだったが、その他の地域ではそれよりはるかに高かっただろうというのが、彼の見解だ。 今年3月初めには、ジョンズ・ホプキンス大学の疫学者ジェニファー・リーも、『ロサンジェルス・タイムズ』でスペイン風邪の全世界の致死率は10パーセント近くだった可能性があると。 なお、スペイン風邪の感染者数を、1918年の世界総人口の25〜75パーセント、死亡者数を2,500万〜1億人と幅をとって考えることによって、全世界の致死率として妥当と思われる数値の幅を計算できる。 この幅で考えると、スペイン風邪による全世界の致死率として合理的な推定値は6〜8パーセントだ。 誤解のないように言うと、この数値はスペイン風邪の感染者のうち6〜8パーセントが死亡したことを意味する。 全世界の人口に対してスペイン風邪による死亡者数が占める比率、つまり(感染者と非感染者を合わせた)世界総人口に占めるスペイン風邪の死亡者の比率は、おおかた2〜4パーセントだろう。 この数字と、スペイン風邪による致死率を考えると、スペイン風邪を巡って広まっている統計上の混乱の一部は、ある程度は説明がつくかもしれない。 実体のない数字が拡散される すでに述べた通り、スペイン風邪の致死率が2. 5パーセントである場合、少なくとも5,000万人が死亡したという結果を導くことは、当時の世界総人口からすると数学的に不可能である。 それにもかかわらず、この実体のない統計値は広範囲に拡散し、ブログからTwitter、『』、最も権威ある医学誌にいたるまで、あらゆるところで言及されている。 この矛盾する数字は、医学誌『The New England Journal of Medicine(NEJM)』に2月末に掲載されたでも引用されている。 そこで同誌の編集者や統計コンサルタントに連絡をとり、統計値の間違いを指摘し、間違いが生じた原因と思われる事実について発見した内容を説明した。 数日後、同誌のメディアアンドコミュニケーション部長のジェニファー・ジズから回答があった。 「著者たちは異なる情報源を基にしており、情報源によって食い違う数値が出ていたのでしょう。 たとえその数値が矛盾するとしても、いずれの数値も出版されている情報源に基づいています」 もちろん、推定値はさまざまだ。 ここで問題にしているパンデミックは1世紀以上も前に発生したので、完全あるいは正確な記録と言えるようなものはない。 だからといって、非常に明白な数学的な矛盾の言い逃れをしたり、学者としての責任放棄を正当化したりすることはできない。 論文の間違いが、論文の信頼性を担保する査読という網をかいくぐり、見過ごされたなら、その間違いはただちに修正されるべきである。 論文の間違いが誤解やパニックをもたらす恐れがある場合は、なおさらだ。 スペイン風邪とCOVID-19は違う スペイン風邪はウイルスによる大惨事の代名詞になった。 そしていま、新型コロナウイルスのパンデミックと言えば、スペイン風邪の場合と同様だと思われている。 スペイン風邪と新型コロナウイルスを同じように捉える間違った見方は、公表されるべきではなかったまことしやかな統計値によるところが大きい。 スペイン風邪と同規模のパンデミックの再来は確かに起こりうることであり、むしろ避けがたいことでもあるだろう。 だが、COVID-19の致死率および感染力に関する3月半ばの時点での推定値、さらには公衆衛生政策に対するCOVID-19の反応が示唆するのは、相対的に見ると今回のパンデミックは1918年の惨状には匹敵しないということだ。 スペイン風邪によって当時の世界総人口の3パーセントが死亡して、それを現在の総人口に当てはめれば、2億3,000万人が亡くなることになる。 現在の危機と1918年のパンデミックを軽々に比較すべきではない理由は、ほかにも数多くある。 まず、医療に関するインフラと技術に歴然とした差があること。 そして、スペイン風邪は第一次世界大戦の惨禍と重なったこと。 また、若年層が亡くなるという、スペイン風邪特有の傾向があったこと。 さらに、1918年のインフルエンザの感染者のうち、最多ではないにせよ、かなりの人々が(大量生産できる抗生物質がまだ存在していなかったせいで)二次感染で亡くなったことである。 全世界の致死率は平均値にすぎず、いかなる流行病の致死率も年齢、人口、地勢によってかなり異なる。 例えば、スペイン風邪の流行時の致死率は、ある地域では1パーセント未満だったが、アラスカのある村では90パーセントだった。 とはいえ、表面的な比較を行えば、このふたつの感染症の間にある数多くの違いがさらに見過ごされてしまう。 いま生じうる現象の予測に、1世紀前のパンデミックに関する怪しげな統計を用いてはならない。 WHO事務局長のテドロス・アダノム・ゲブレイェススが3月3日、新型コロナウイルスによる全世界の致死率は3. 4パーセントだと発表したが、その内容は既知の死亡者数を既知の感染者数で割った結果にすぎず、適正な推定値や確定的な数値ではなかった。 これに対して、感染症の数理モデルを扱う数学者アダム・クチャルスキーと彼の同僚らは、中国におけるCOVID-19の致死率が実際には0. 3〜2. 4パーセントであるとの計算結果を3月に。 、COVID-19の全世界の致死率もクチャルスキーらが示した数値とと。 ただ、この種の推定値は時間の経過や検査数の増加によって変化し続けるものである。 広範な検査が実施されても、COVID-19の全世界の致死率は2パーセント以下にとどまると専門家もいる。 しかし、全世界における最終的な致死率は、現時点でのデータが示す値よりも高くなる可能性もある。 09年に発生したH1N1インフルエンザのパンデミックの際、流行初期に推定された致死率は、実際の値の。 一方、02〜04年に重症急性呼吸器症候群(SARS)のアウトブレイクが続いたとき、初期に推定された致死率は実際の値の。 変動する数字にしがみつくことの危うさ 新型コロナウイルスのパンデミックは重大な脅威であり、迅速かつ大胆な対応を要する。 致死率が0. 5〜1パーセントだとしても、人口が多く相互接続されているわたしたちの世界においては、極めて警戒すべき確率だ。 そして、もうひとつ考慮すべき重要な事柄がある。 それは、COVID-19が致命的ではなくとも、何週間も続く重症疾患を引き起こし、医療資源に過大な負担をかけたり、生涯にわたる健康問題を一部の人々にもたらしたりする恐れがあることだ。 世界中で新型コロナウイルスのアウトブレイクの拡大が抑制されなければ、特に高齢者や基礎疾患がある人々の間で膨大な数の感染者や死亡者が発生する事態を目の当たりにするだろう。 感染症の専門家は3月初め、新型コロナウイルスのパンデミックの規模が、世界中で100万〜400万人が死亡したと推定される1957年の鳥インフルエンザのパンデミックの規模に達する可能性があると。 だが、その可能性は生じうるひとつの過程にすぎない。 いま進行しているパンデミックの結果はひとつの統計値ではなく、感染者の脆弱性、公衆衛生介入の速度と規模、政府の透明性など、社会、経済、環境といったさまざまな要因によって形成されるはずだ。 数値や図表があると、それによって示される事実は確実だという安心感が生まれる。 しかし、危機が進行しているとき、こうした確信は誤解である場合があまりにも多い。 十年以上も前につくり出されたひとつの不正確な統計値が突然広まり、パニックや物資の無意味な買いだめを誘発し、その物資を最も必要とする人々から奪うことになりかねない。 専門家やジャーナリストが、いいかげんな研究から無批判に数値を抜き出し、変動する統計上の数字にしがみつき、そうしたデータを指針として軽率に示すなら、人々を啓発するのではなく混乱させる結果になるだろう。

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史上最悪のパンデミックだったスペイン風邪の大流行 【連載】ビジネスに効く! 世界史最前線(第44回)(1/4)

スペイン 風邪 と は

1918 年~ 1919 年の 2 年間にわたって 人類の歴史上における 最大規模のパンデミックを引き起こした スペイン風邪は、その 名前の由来からも分かる通り、 イギリスや フランス、 ドイツや イタリアそして スペインといった ヨーロッパ諸国を中心に 感染を拡大していったという イメージが強いと考えられますが、 こうした スペイン風邪と呼ばれる インフルエンザウイルスを病原体とする 感染症のパンデミックは、 イギリスや フランスといった ヨーロッパの国々よりも、 実際には、 インドや 中国さらには イランなどといった アジアの国々において より多くの死者を出していたと考えられることになります。 スポンサーリンク ヨーロッパとアメリカにおけるスペイン風邪の死者数の推計 そうすると、まず、 こうした スペイン風邪と呼ばれる 1918 年~ 1919 年の 2 年間にわたって世界中で猛威を振るった H1N1 亜型の インフルエンザウイルスを病原体とする 呼吸器系の感染症の 世界全体の 感染者数と 死者数については、諸説あり、 感染者数については、 5 億~ 6 億人 死者数については、 1700 万人程度であるとする推計から 1 億人にもおよぶとする推計まで 様々な推計値が示されているのですが、 そうした様々な推計値を踏まえると、 1918 年~ 1919 年の スペイン風邪の流行においては、 世界全体でだいたい平均して 5000 万人ほどの死者が発生したと推定することができると考えられることになります。 それでは、はじめに、 こうした スペイン風邪の ヨーロッパ地域での流行を見ていくと、 フランスの 40 万人、 イギリスの 25 万人などを筆頭に、 ヨーロッパ全土において合計で 230 万人もの死者が発生することになったと推計されることになります。 そして、 こうした ヨーロッパ地域での スペイン風邪の流行においては、 第一次世界大戦に参戦していた兵士たちの間で 深刻な感染が広がっていったと考えられていて、 そうした戦時中における 軍隊の内部での スペイン風邪の感染拡大が 1918 年 11 月に終戦を迎えることになる 第一次世界大戦の終結を早める一因となったとも考えられているのです。 スポンサーリンク インドや中国やイランなどのアジア地域でのスペイン風邪の死者数の推計 そして、その一方で、 スペイン風邪こうした 第一次世界大戦による 戦争の影響を直接的にはあまり大きく受けていなかった アジア地域においても 大きな流行を引き起こしていくことになり、 特に、 3 億人の人口を抱えていた インドにおいては、 全人口の 5 %を超える 1700 万人もの死者が発生したと推計されています。 そして、それに対して、 インドを超える 5 億人の人口を抱えていた 中国でも、インドと比べると 致死率は大きく下がるものの、もともとの人口が非常に多かったため、 400 万人程度というインドに継ぐかなり大きな死者数が発生したと見積もられているほか、 日本においても、 5500 万人の人口に対して 39 万人もの 死者が発生したと推計されています。 そして、その他にも、 こうした アジア地域における スペイン風邪の流行においては、 イランにおける 致死率が非常に高かったという記録も残されていて、 当時のイランの人口にあたる 1000 万人の 10 %以上にものぼる 100 万人以上の死者が発生したとする推計も示されています。 また、 こうした ヨーロッパや アジア以外の世界の各地における スペイン風邪の流行についても触れておくと、 例えば、 アメリカと カナダではそれぞれ 50 万人ほどの死者、 ブラジルでは 30 万人ほどの死者、 オーストラリアでは 12 万人ほどの死者、 ニュージーランドでは 1 万人ほどの死者、 アフリカの ガーナにおいては 10 万人以上の死者 が発生したという推計が示されています。 スペイン風邪はヨーロッパではなくアジアでより多くの死者を出していた そして、以上のように、 1918 年~ 1919 年の 2 年間にわたって世界中で猛威を振るった スペイン風邪の流行においては、 ヨーロッパ地域の流行では、 フランスの死者は 40 万人、 イギリスの死者は 25 万人と推計されていて、 ヨーロッパ全体でも 死者の数は合計で 230 万人ほどにとどまるのに対して、 アジア地域の流行では、 世界で最大の スペイン風邪の死者数を出した インドの 1700 万人を筆頭に、 中国の 400 万人、そして、 イランの 100 万人というように、 アジア全体において ヨーロッパ全体の 10 倍以上にもよぶ 死者が発生していたと考えられることになるのです。 ・・・ 次回記事: 前回記事: 「」のカテゴリーへ 「」のカテゴリーへ カテゴリー• 844• 641• 118• 184• 550• 152• 204• 333• 278• 593• 338• 153• 143• 310• 240• 125•

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コロナウイルス対策 100年前のスペイン風邪から学べ!

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長谷川幸光 [編集委員/クリエイティブディレクター] グラフィックデザイナー、コピーライターを経て、編集者に転身。 デザイン関連の出版社や教育関連の出版社にて、紙媒体・Web・モバイル・アプリ・電子書籍等のサービス/コンテンツ開発に従事。 2019年5月ダイヤモンド社入社。 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科研究員。 専門はInformation Architecture。 趣味は温泉、音楽、ホームセンター、プロボノ活動。 今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ 最新号の読みどころを特集担当者の視点でお伝えします。 時には紙幅の関係から記事にできなかった取材の内側など、「ここだけの話」も満載です。 日常でもビジネスでも何が起こるか分からない。 このような時代を乗り越える唯一の手段が「歴史」です。 時代も登場人物も違えばまったく同じ歴史をたどることはありません。 でも似たことはこれまで何度も起こっています。 それならば歴史に学ばない手はありません。 (2月10日月曜日より順次発売)の第1特集は「世界史でわかる日本史」です。 日本は独自に歴史を積み重ねてきたわけではなく、直接的にも間接的にも世界と連動しています。 「日本史」含むたくさんの歯車が機能することで「世界史」というシステムが動いているのです。 逆もまた然り。 一部分だけ切り取っても全体を理解することはできません。 世界史と日本史を同時に学ぶことで、歴史の学び方・楽しみ方は無限に広がります。 ここでは、特集内から「スペイン風邪とインフルエンザの歴史」を抜粋して紹介します。 世界の人口の約50%が感染した 「スペイン風邪」とは? フランスの風刺雑誌「La Baionnette」。 スペイン風邪がはやった1919年に発行されたもの Photo:AFLO 新型コロナウイルスが猛威を振るっている。 世界保健機関(WHO)は、肺炎の感染拡大に対処するとして「緊急事態」を宣言した。 今のところ治療法もワクチンもなく、中国に拠点を持つ日本企業は緊急体制に入っている。 感染が短期間で世界的に拡大し、多数の人々が年齢を問わず感染する「パンデミック」。 人類はこれまで何度もこうした状況を経験してきた。 近現代においてその中で最も世界を脅かしたものは、「スペイン風邪」だろう。 インフルエンザの一種であり、第1次世界大戦のさなかに瞬く間に世界中に広がった。 20世紀初頭は「ウイルス」という概念がまだ新しく、抗生物質も発見されていない。 手洗いやうがい、患者の隔離といったことしか手だてがなかった。

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